自分の強みで考える人生リタイア生活
最近、欧米の20~30代の間で、
労働に縛られない人生「FIRE」が流行っているそうです。
アーリーリタイアやセミリタイアなど、さまざま生き方の選択を全て含めた、
"人生リタイア生活"は、人によってその定義が大きく異なるものだと思います。
例えば、
南の島に家を買って、海を眺めながら友達とのんびり過ごす生活 だったり
都心にタワーマンションを買って、株式投資で食べていく生活 だったり
真っ先に思い浮かべる絵は、十人十色だと思います。
ということで、
「人生リタイア生活」を実現する上で、こうしなければならない などと言った制約は、一切ないと考えています。
極端な話ですが、路上生活者であっても、生活保護受給者であっても、
その生活を自分で決めて、満足していたら、「人生リタイア生活」の成功と言えるのはないでしょうか。
つまり、「人生リタイア生活」を実現する上で、最も重要な要素が個人の、性格、人生観、趣味嗜好、生活水準、理想 など、
パーソナルな要素なのです。
この記事では、"自分の強み"から、人生リタイア生活を考えてみたいと思います。
就職活動なんかでよくやる作業だと思いますが、
自分の強みを箇条書きにしてみます。
- 一人でいても苦ではない、孤独を感じることがほとんどない
- 昔から、お金を使うことがほとんどない
- 趣味がブログ、ゲーム、散歩などで、お金をほとんど使わない
- 友人が少ないので、お金や時間を取られることが少ない
- お酒をほとんど飲まない
- タバコを一切吸わない
- ギャンブルを一切やらない(投資は除く)
- 車はいらない
- 結婚願望がない
こうやって書いてみると、よく言われる「最近の若者」みたいな感じですね。
人によってはこれを短所だと捉えるかもしれませんが、
自分は、どんな短所でも長所として言い換えることができると思っています。
さて、これらの強みを考慮してみると、
自分の「人生リタイア生活」には、お金はそこまでいらないということが分かると思います。
先ほど挙げた例のように、南の島に家を買ったり、都内にタワマンを買ったり、という計画は、自分には必要ないということが分かります。
続いては、自分の「人生リタイア生活」を送る上で必要不可欠な要素を箇条書きにしてみます。
- 自由に生きる(物が買える自由ではなく、自分の意思の自由)
- 他人に縛られない人生、他人に依存しない人生
- 労働は最低限、できれば週3以下(休暇日>仕事日)
- なるべく苦しまないように死にたい
こんなところです。
「何かをしたい」というよりかは、「何かをしたくない」という向きが強いです。
今の社会は、ネットの発達により、色々なことが「できる」社会だと思います。
離れていても他人とコミュニケーションが取れるし、無限にも及ぶコンテンツを自宅で楽しむことができる時代です。
普段から満たされているので、理想もそこまで高くないのかもしれません。
他人と生活を比べる機会がないので、それも理由かもしれません。
自分の強みと理想が分かったら、その照らし合わせをするだけです。
「人よりも支出が少ない」「他人との交流における時間的制約が少ない」
といった自分の強みと、
「"何かをしたい"というよりかは"何かをしたくない"」という向きの理想とを、
照らし合わせてみると、
- 自分よりも支出の多い人よりも、楽できる(労働時間が減る)
- 自分よりも時間的制約のある人よりも、楽できる(余暇時間が増える)
- 自分よりも理想が高い人よりも、楽できる(労働時間と余暇時間が増える)
このように、自分の「人生リタイア生活」の色が見えてきます。
あえて他人と比較することで、生き方の色が見えてきます。
浮かび上がった自分だけの色は、もっと濃くしていく(極める)ことにより、
よりいっそう人生が充実していくと思います。
支出の少なさに価値を置いているので、
自炊を極めてみたり、節約術を学ぶことに楽しみを感じることができます。
ブログなどで、家計簿をつけて比べてみることも日々の楽しみになります。
時間的制約の少なさに価値を置いているので、
空いている時間を散歩してみたり、ただぼーっと過ごしてみることも楽しいでしょう。
意味もなく町の中をぶらぶらしたりするだけでも幸せを感じることができます。
そして、理想の高さに押しつぶされることもないでしょう。
競い合いや、こうしなければならない といったしがらみに囚われない生き方ができます。
さて、
今言ったような生活を自分が好んで実践していても、
それを、「不幸」だと思う人が結構いるみたいです。
「毎日節約ばかりで、ストレスたまらないの?家計簿なんてつけて偉い」
「友達と遊ばないで家にずっといてつまらないでしょ?家で何してるの?」
「もっと働けば良いところにも住めるのにもったいない」
このような感じで、否定されることが少なくないです。
しかし、この記事で行ったように
自分の強みに基づいて人生リタイア生活を考えた場合は、これらの批判は的外れだということにいち早く気づけます。
自分の強みや理想に基づく、人生の色が分かっているので、他人にどうこう言われようとも、何も問題はないのです。
逆に、自分の強みで自分の生活を考えることができない人、
周りの意見や世間一般で日々、自分の生活を考えている人たちは、
このような批判をされた場合、自己批判してしまうのではないでしょうか。
それは、とてももったいないことです。
100人いれば100通りの人生観があるのです。
理想の人生を追求するには、まずは自分との対話が不可欠です。
人生リタイア生活という枠組みでなくても、
自分の理想の人生をまず最初に自分の強みで考えていくことは
そこそこ有意義な時間になるのではないでしょうか。
以上。