人生リタイア極論 でいちゃんのブログ

社会不適合なので22歳からリタイア人生

「限界効用逓減の法則」を理解し、質の高い人生を

公務員試験時代に、色々な文系の専門科目を勉強していた中で、

ミクロ経済学の「限界効用逓減の法則」というものが、

節約や支出管理を軸とするセミリタイア生活と適合していると思い、記事にしました。

 

 難しそうな名前ですが、単純な法則です

今回は、「限界効用逓減の法則」を理解し、質の良い人生を送ることをテーマに

記事を書いていきたいと思います。

 

限界効用逓減の法則

限界効用(げんかいこうよう、marginal utility)とは、(モノ、およびサービス)を1単位追加して消費することによる効用(財から得られる満足度)の増加分のこと[1]ミクロ経済学の消費者理論で用いられる概念である。

財の消費量が増えるにつれて、その財の限界効用が小さくなることを限界効用逓減の法則と呼ぶ。

引用 :限界効用 - Wikipedia

 

 この説明じゃ難しいと思うので、単純に書きます

 

人々が、モノやサービスを消費する際に「嬉しい」と感じる気持ち、

この「嬉しい」気持ちが、

モノやサービスの消費量が増えるにつれて、"薄まっていく"という法則

 

例えば、分かりやすい例を書くと

 

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お腹が空いてラーメン二郎に行くとします

最初の一口は、「美味しい」ですよね?

 

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お腹が空いた状態で食べるラーメン二郎は、満足度がとても高いと思います

一口、二口と、どんどん箸を進めていきます

 

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しかし、食べ始めること、10分後、

そろそろお腹がいっぱいになってきました。

その時点で食べる一口は、最初の一口、二口と比べるとどうでしょうか。

最初の一口で感じた喜びと、お腹が満たされていく中で食べる一口の喜びとは、

前者の方が大きく、後者の方が小さいはずです

一口、一口と、箸を進める(税の消費量が増える)ことで、

ラーメン二郎という財の限界効用(ラーメン二郎を一口食べた時に増加する満足度)は、

どんどん小さくなっていくのです

これが、限界効用逓減の法則です。

 

ラーメン二郎 一口目 100の満足

ラーメン二郎 二口目 99の満足

ラーメン二郎 三口目 97の満足

・・・・・・・・

ラーメン二郎 二十口目 65の満足

・・・・・・・・

ラーメン二郎 五十口目 9の満足

ラーメン二郎 五十一口目 8.889の満足

 

このように、満足自体は加算されていくのですが、

満足の値が、どんどん逓減(次第に減る)していっているのが分かります

お腹が満たされるに連れて、「もういいかなー・・・」と感じると思います

まさに、それです

 

モノやサービスを追加して消費していくという行為は、

現代社会においては、お金を使うことです。

これは、人によって意見が変わると思いますが、

自分は、お金には限界があると思っています。

お金を使い消費することによって生まれる満足度には、限界があります。

それは、「限界効用逓減の法則」で説明できるのです。

 

冬の寒い中、

住むところがない人が、ボロ家でも、住むことができた

そこには、最大の「喜び」があったはずです

しかし、これからどれだけ家を大きくしても、その時の喜びはもう得ることができないと自分は考えています

ボロ家から、普通の賃貸にランクアップ

普通の賃貸から大きな賃貸にランクアップ

大きな賃貸から、広い高層マンションの最上階にランクアップ

広い高層マンションの最上階からプール付きの大きな家にランクアップ

 

限界効用は逓減していってると思います

人間の欲望とはそういうものです

お金がいくらあろうとも、限界があるのです

自分は、そう考えています

 

はっきり言って、

消費をすればするほど幸せになれる

お金を使えば使うほど幸せになれる

(=お金を持てば持つほど幸せになれる)

と考えている人は、間違っていると思っています

 

人間の欲望とはそういうものです

消費に縛られる人生は、愚かであると自分は言いたかったのです

 

しかし・・・

 

それでも、お金はあればあるだけ良いという考えが根強いわけとは?

 

モノやサービスなどの消費においては、限界効用逓減の法則は当てはまるが、

お金そのものには、限界効用逓減の法則が当てはまらないという見方もある

 

自然界にあるもの、

ラーメン二郎などの食べ物、お酒などの飲み物、住む場所などなど

これらは、ある程度消費することで、人間の欲望が「満たされる」ようになっている

人間の本能的なところでプログラムされている

→だから「限界効用逓減の法則」が当てはまる

 

こういう反論があるわけですね。

 

しかし、人間が作り上げたお金というものは、

人と人との関係が具現化されたもので、自然界の概念とは呼べない

そもそもお金というものは、人がそれを価値のあるものだと認識しない限り、

ただの紙切れや塊ですからね

 

お金というものは、人間の欲望を際限なく膨らませるもの、

人の価値や、国の大きさをも、形付けてしまうものかもしれません

ただ、それは「幻想」に過ぎないと思うのです

 

あくまでも、人が生み出した「幻想」なので、

限界効用逓減の法則」に当てはまらないだけなのです

 

この「幻想」は、所詮、「幻想」に過ぎないのです。

崩壊時のソ連や、終戦直後の日本においては、

激しいインフレと物資不足により、お金など紙切れになりました。

お金には、絶対的な正しさなどないのです。

ビットコインやゴールドが買われ、既存通貨に対する信任が揺らいでいる現代、

コロナで後先考えずに、とにかくお金をバラまきまくっている狂乱の世の中、

これから何が起こるか分からない現代だからこそ、改めて言えることだとも思います

 

これらを踏まえると、結局、

今、自分には何が必要かが見えてくると思います

食欲を満たす幸せ、物欲を満たす幸せ、安全欲求を満たす幸せ、

何だかんだ言いつつも、

本質的な、人間の、自然な欲望を満たす行動こそ、大切ですよね?

これらには、「限界効用逓減の法則」が当てはまるのです。

→必要最低限の消費が一番、余計な消費はいらない:

つまり、セミリタイア生活・ミニマリスト生活は理にかなっているのです

 

金欲は、「幻想」ですからね

人との関係の中で、金欲が生まれる、これ自体は自然なことですが、

一番大切なのは、自然界の財を消費し、自らの最低限の欲求を満たすことです

お金を過度に信仰し、他人に対しマウントを取ることは、愚かなことなのです

「幻想」に縛られているだけなのでね

 

少し横道にそれてしまいましたが、

基本的に、「限界効用逓減の法則」を理解し、

節度ある消費を努めていれば、お金に縛られることもないですし、

十分、満足な暮らしができるということです。

 

自分が掲げているリタイア生活においても、

この「限界効用逓減の法則」は、基本的な考えとして常に頭の中に入れています。

リタイア生活は、お金にすら縛られることのない、

真の「自由」を目指しています。

 

以上、ミクロ経済学で語るリタイア生活でした。